92年度 研究室年報

1 建築構法
1−1 ビルディングシステム

施設構成要素のシステム化に関する研究(その2)報告書
郵便局舎建設の高度化・合理化を目的とする委員会の報告書。システム導入に向けて、部品群のあり方・MC等の提案を行い、その具体的姿をモデルプロジェクトとして示した。
松村秀一、小見康夫、佐藤考一、網野禎昭
施設構成要素のシステム化に関する研究(その2)報告書 1993-3

リサイクル型ビルディングシステム
日本における建築物の短寿命化という現象が伴う様々な環境負荷を減ずる構法計画の考え方を論ずる。
松村秀一
日本建築学会関東支部特別事業シンポジウム資料「廃棄物と環境保全」 1992-7

リサイクル型ビルディングシステム
日本における建築物の短寿命化という現象が伴う様々な環境負荷を減ずる構法計画の考え方を論ずる。
松村秀一
建築保全82 1993-3

建築と工業化ー20世紀の3巨人と現在
フラー、イームズ、プルーヴェの3巨人を題材に、建築と工業化の関係の捉え方について新たな考えを示す。
松村秀一
建築思潮1号 1992-12

プロダクトとしての住宅1 2人の建設家
特異な2人の建設家ピエール・シャローとジャン・プルーヴェの仕事を通して今日の建築生産の方向性についての示唆を得ようとした論考。
松村秀一
群居31号 1992-12

1−2 構成材・部品

非構造部材
1981年に書いたものの改訂版で、非構造部材の耐震設計の考え方・各部の耐震設計・耐震診断と改修について述べたもの。
坂本功
耐震構造の設計−構造計算のすすめ方・7−(日本建築学会関東支部) 1993-2

建築部品を用いた設計手法に関する基礎研究
部品メーカーの生産体制を変化させている主要因である多品種化現象の実態把握を目的として行った調査報告。
佐藤考一
日本建築学会大会学術講演梗概集(北陸) 1992-8

建築部品のオーダーエントリーシステムに関する研究
量産型の住宅用部品を対象にその生産特性の現状把握を通して、住宅用部品のオーダーエントリーシステム構築に向けた基礎的考察を行ったもの。
土屋光基
東京大学卒業論文 1993-2

1−3 外壁

メタルカーテンウォールの設計体制に関する調査研究
昨年度のメタルカーテンウォールに関するアンケート調査について、まとめたもの。主に設計体制や仕様書に関する結果を中心にまとめ、分析している。
清家剛、松村秀一、深尾精一、小畑晴治
日本建築学会大会学術講演梗概集(北陸) 1992-8

120年前のカーテンウォール
パリ近郊に建つムニエのチョコレート工場(1872年)が今日的なカーテンウォール構法の原点として写真とともに紹介している。
松村秀一
建築雑誌 1992-9

PCカーテンウォール構法への期待
建築生産における「工業化」本来の意味について述べた後、その中で技術としてのまとまりをどう考えるべきかを外壁構法に則して論ずる。
松村秀一
PCCA第9号 1992-11

プレキャストコンクリートカーテンウォール構法の普及過程及び成立条件に関する研究
日本におけるPCカーテンウォールの歴史を戦後から1970年前半までを中心に調査し、この構法の技術としての普及過程の記録とその成立条件の考察をしたもの。
近藤洋史
東京大学卒業論文 1992-12

PCカーテンウォールの設計体制などに関する実態調査報告
昨年のメタルに続いて、今回はPCカーテンウォール採用時の仕様書、設計体制、試験、検査について、119物件のアンケート調査をもとに分析、報告している。
清家剛
PCカーテンウォール工事仕様書調査報告書(都市整備センター) 1993-8

各論;乾式石張り構法/PC外壁構法、資料編;統計資料
主に、80年代に隆盛を迎えた様々な構法を取り上げて、その変遷をまとめた特集の一部。清家が乾式石張りを、佐藤がPC外壁と統計資料を担当した。
清家剛、佐藤考一
現代建築技術のディテール(建築技術増刊) 1992-6

1−4 外壁構法その他

バネ鋼を用いたスペースフレームに関する基礎的研究
本研究は、板バネを材料としたリングを相互に連続した柔なスペースフレームの発案と、その実用可能性の検証を目的とした開発型の研究である。
網野禎昭
東京大学修士論文 1993-2

ガラスの支持構法とその設計組織構成に関する研究
ガラスに関わる意匠、構法等について、歴史的な流れも含めて現状を把握した上で、設計主体と設計プロセスに着目し、その設計組織構成を調査・分析することを目的としている。
中田義成
東京大学修士論文 1993-2

建築物の長寿命化を可能にする改修工事に関する研究
環境破壊や産業廃棄物が問題となっている現在、建築物の長寿命化は重要課題である。その有効手段である改修工事について、傾向や問題点について調査分析している。
河合秀智
東京大学卒業論文 1993-2

2 木質構造

2−1 集成材構造

Seismic Performance of Glued-laminated Timber Frame
シアープレートを用いたモーメント抵抗型接合部の実験結果をもとに、その接合部をもつ3層の集成材ラーメンの地震応答解析を行い、その実用可能性を論じたもの。
I.Sakamoto, Y.Ohashi, M.Inayama, H.Isoda
Pro. of the 10th World Conference on Earthquake Engineering, 4559-4564 1992-7

木質ラーメン構造の地震応答計算例
シアープレートを用いたモーメント抵抗型接合部をもつ3層の集成材ラーメンの地震応答解析を行ったもので、10WCEEに出したものの和文抄訳的なもの。
坂本功、大橋好光、稲山正弘、五十田博
日本建築学会大会学術講演梗概集(北陸) 1992-8

102mmシアプレートのせん断耐力実験−繊維平行方向について−
シアープレートは、直径56mmのものについては、その許容耐力が与えられている。本報告は、より強度の大きい直径102mmのものについての実験結果を示したものである。
大橋好光、飯村豊
日本建築学会大会学術講演梗概集(北陸) 1992-8

ラグスクリューの木口面引抜強度に関する実験的研究
集成材構造の剛接接合部を構成する引張ボルト型に関して、ラグスクリューの木口面引抜試験によって許容耐力を求め、さらに引き抜き耐力算定式を提案したもの。
東嘉一郎
東京大学卒業論文 1992-12

2−2 在来木造、伝統木造

第2次東海地震被害推定調査報告書
近い将来発生すると予想されている東海地震により、想定地区内の木造建物にどの程度の被害が生じるかを推定したもの。推定方法の提案と実際の適用例。
大橋好光 他
(財)地震予知総合研究振興会 1992-8

都市型住宅生産システム
都市部での住宅生産システムのあり様の分析を対比的に扱うことで地域の住宅生産システムの理念に再検討を加えようとしている。
松村秀一
日本建築学会研究協議会資料「地域の住宅生産システム−その後−」 1992-8

建築師と棟梁
群居31号「棟梁」の巻頭座談会。棟梁の要件とは何か、またその概念はどう変化してきたか、今日どのような意味を持つか等について。
松村秀一、秋山哲一、大野勝彦、高島直之、野辺公一
群居31号 1992-12

木造住宅の構法と被害に関する研究
関東地震から日本中部地震までの12の地震について、被害調査報告書に記述のある木造建物400棟余をデータベース化し、被害の様相を分析したもの。
福田昌也
東京大学卒業論文 1993-2

2−3 木質構造一般

Wooden Spatial Structure in Japan
日本における大スパン木造建築について紹介したもので、前年度のIASS Symposiumで発表したものに、多少手を加えたもの。
Isao Sakamoto
Bulletin of the International Association for Shell and Spatial Structure, Vol. 33 No.2 1992-8

木構造の過去・現在・未来
日本や西洋の伝統的木造建築を、現代の建築構造学の観点から考察するとともに、明治以降の流れを概観し、現在の木造建築の実例を紹介したあと、将来の展望を述べたもの。
坂本功
建築技術 1992-11

木と構造/木を生かす知識と技術
木造建築に関して、木材の性質、木構造の特性、軸組の構成、小屋組の架構、接合部の納まり、構造設計等について、実例を引きながら解説したもの。
坂本功
新建築臨時増刊 「木の空間」 1992-12

混構造3階建の設計
主に、1階が鉄骨造かRC造で2・3階が木造の住宅について、構造設計の重点を手短に述べたもの。
坂本功
ウインドセンターニュース(活ョ硝子) 1992-5・6

2−4 木質構造その他

枠組壁工法建築物構造計算指針
平成4年3月に改訂された枠組壁工法告示によって、枠組壁工法は、構造計算を行うことによって従来告示の範囲を超えた大きな建物が可能となった。その計算法を示したもの。
大橋好光(坂本功が編集委に参加)
(社)日本ツーバイフォー建築協会 1992-9

建築の木部仕上げに関する研究 その2 古建築における白木と塗装
国宝建築を中心とした古建築の仕上げ(白木や彩色)についての調査報告。修理工事報告書の記述や、現状の写真などを用い、建物当初と現状の仕上げ、見え方等を考察したもの。
栗田紀之
日本建築学会大会学術講演梗概集(北陸) 1992-8

関東地震による鎌倉市内の社寺の被害に関する研究
鎌倉市内の伝統的木造建築650棟を対象に関東地震による被害状況と修理程度を、アンケート・ヒアリングにより調査・分析し伝統的構法の耐震性を評価する。
黒岩久人
東京大学卒業論文 1992-2

3 建築生産

3−1 生産供給

プレカット工場紀行8,10,12,14,16,18
全国に約500以上あると言われるプレカット工場を月に1ヵ所各地に訪ね、その生産上の特徴等を報告する連載物、6回分。
松村 秀一
住宅と木材 1992-2,5,7,9 1993-1,3

PCa住宅「商品」の変遷及び多様化への対応手法に関する研究
本論文はある代表的なPCa住宅メーカーのPCa住宅の「商品」としての変遷及びその中に現れた多様化への対応手法を分析したものである。
呉東航、松村秀一、清家剛
日本建築学会大会学術講演梗概集(北陸) 1992-8

PCa工場の生産組織に関する調査研究
PCa部材製造工場内の生産組織に関する調査を行い、労働者の雇用状況、労務編成と管理の実態を考察した。
趙美蘭
日本建築学会大会学術講演梗概集(北陸) 1992-8

建築用プレキャスト・コンクリート部材製造業の現況に関する研究
建築用プレキャスト・コンクリート部材製造業者に対して、その設計・製造・生産管理等の現状について、75社からのアンケートの回答をもとに分析し、明らかにしている。
金多隆、松村秀一、清家剛、趙美蘭 他
日本建築学会 第8回建築生産と管理技術シンポジウム 1992-7

建築用プレキャスト・コンクリート部材製造業の要素技術の変遷に関する研究
建築用プレキャスト・コンクリート部材製造業の工場における生産技術について、その歴史的な変遷をヒアリング調査し、要素技術ごとにまとめて分析している。
趙美蘭、松村秀一、清家剛、呉東航 他
日本建築学会 第8回建築生産と管理技術シンポジウム 1992-7

Nationwide Survey of Precast Concrete Production in Japan Part1-The Present Condition of Architectural PC Production and the Technical/Monpower Composition Involved in Fabrication
建築用プレキャストコンクリート部材製造業者の日本での現状を、製造している製品や設計体制、マンパワーの配分等に着目してまとめ、報告している。
清家剛、松村秀一、趙美蘭、金多隆 他
The Third International Symposium on Noteworthy applications in Concrete Prefabrication 1992-7

A Nationwide Survey of Precast Concrete Production in Japan Part2-The Transition of Technology Involved in the Production of Precast Concrete
日本におけるプレキャストコンクリート製造業者の工場での製造技術の変化に着目し、9件のヒアリングをもとに30年間の動向を紹介している。
清家剛、松村秀一、趙美蘭、呉東航 他
The Third International Symposium on Noteworthy applications in Concrete Prefabrication 1992-7

LES GRANDS GROUPES DE LA CONSTRUCTION: DE NOUVEAUX ACTEURS URBAINS?
先進国の建設業と都市の関わりを扱った仏書。松村はこの中で日本の産業構造、殊に住宅産業のそれについて分析している。
松村秀一、Elisabeth CAMPAGNAC 他
Editions L'Harmattan 1992-6

中小規模建設業者における生産管理体制の実態に関する調査研究
都市部における中高層住宅建設の担い手である中小規模建設業者に対し、その生産管理体制についてアンケート調査を行った。有効回答72社(54%)で年商32〜14億円。
清家剛、松村秀一、中田義成 他
日本建築学会 第8回建築生産と管理技術シンポジウム 1992-7

工業化住宅の多様化手法
今日の工業化住宅の多品種化の実態、特にそのメカニズムを明らかにした上で、今後の設計・生産の関係のあり方を論ずる。
松村秀一
日本建築学会建築計画PD資料「多品種化現象を再考する」 1992-8

3−2 ハウジング

過ぎ去りし住宅建設熱と中高層ハウジング
例年松村が責任編集する「住宅年鑑」の「ハウジングコミュニティ’X」の5年目。今回は建設省中高層ハウジング提案協議を通して中高層ハウジングの行方を探る。
松村秀一
建築文化 1992-5

時間の経過の中での住居/駅前団地、その後/オフィスになった量産公営住宅
群居の特集「X年目の住まい−戦後住宅の現在」の巻頭言と2つのケーススタディ。住宅は建設後の経年をこそ見るべきとの主張の下に組まれた特集である。
松村秀一
群居29号 1992-4

プレファブ住宅の「而立」
雑誌「群居」の特集「X年目の住まい−戦後の住宅の現在」の中の一遍。プレファブ住宅の最も初期のモデルの一つである「セキスイハイムA型」の誕生とその現状について記した。
小見康夫
群居29号 1992-4

「明日の住宅」その後
64年に「明日の住宅」として原広司・剣持りょうらによって設計された、旭硝子鉢山社宅のレポート。ALCパネルを採用した実験的住宅だったが、’92年に取り壊された。
清家剛
群居29号 1992-4

ジャン・プルーヴェの「ムードンの森の住宅」ー早すぎた<建設家>精神
プルーヴェの代表作であるムードンの森の住宅について写真をまじえて解説・紹介している。
松村秀一
すまいろん1992年夏号

今、なぜ賃貸住宅か 他
松村の責任編集による特集「借りて住む」の巻頭言。座談会部分。賃貸共同住宅の重要性と一方での貧しい現実を指摘し、今後の方策を求める。
松村秀一
すまいろん1992年春号

東京・神奈川における共同住宅の特性研究/平成3年度
昭和62年度より住宅金融公庫・東京支店で行っている地域住宅特性検討委員会の平成3年度報告書。テーマは“賃貸住宅の質の向上策に関する調査研究”
松村秀一、清家剛、小見康夫
地域住宅特性検討委員会・報告書(住宅金融公庫東京支店) 1992-9

共同住宅の質を決定づける要因に関する調査研究 その1.建設費等の影響に関する考察
平成元、2年度に住宅金融公庫東京支店と共同で行った調査研究の報告の一つ。ここでは、賃貸・分譲のそれぞれの共同住宅の質的要素と建設費・家賃(分譲価格)等の関係についての分析を行った。
松本眞理、小見康夫、松村秀一、麻生隆、清家剛、山岸竜二、今井ゆりか、有我敦
日本建築学会大会学術講演梗概集(北陸) 1992-8

共同住宅の質を決定づける要因に関する調査研究 その2.賃貸共同住宅における入居者の意識に関する考察
平成元、2年度に住宅金融公庫東京支店と共同で行った調査研究の報告の一つ。ここでは、賃貸共同住宅の入居者の満足度の実態と、項目別に見た“数値と満足度の関係”についての分析を行った。
有我敦、小見康夫、松村秀一、麻生隆、清家剛、山岸竜二、今井ゆりか、松本眞理
日本建築学会大会学術講演梗概集(北陸) 1992-8

賃貸共同住宅の建設計画決定プロセスに関する調査研究 その1.決定における主導権の所在に関する考察
平成元、2年度に住宅金融公庫東京支店と共同で行った調査研究の報告の一つ。ここでは、賃貸共同住宅の事業主体・設計事務所・建設会社を対象に、様々な項目における決定主体の調査分析を行った。
小見康夫、有我敦、松村秀一、麻生隆、清家剛、山岸竜二、今井ゆりか、松本眞理
日本建築学会大会学術講演梗概集(北陸) 1992-8

賃貸共同住宅の建設計画決定プロセスに関する調査研究 その2.プロジェクト属性による決定方法の差異に関する考察
平成元、2年度に住宅金融公庫東京支店と共同で行った調査研究の報告の一つ。ここでは、賃貸共同住宅の事業主体・設計事務所・建設会社を対象に、様々な項目における決定主体の調査分析を行った。
山岸竜二、有我敦、小見康夫、松村秀一、麻生隆、清家剛、今井ゆりか、松本眞理
日本建築学会大会学術講演梗概集(北陸) 1992-8

3−3 施工管理

3−4 情報

CADを用いた施工図作成における部品利用に関する研究
建築生産情報の統合化を図るために,建築の表現手法として部品概念を導入した。現状でのCAD運用のあり方を分析することによって,部品概念の有効性を実証した。
片岡誠、山崎雄介、山下雅明、松村秀一、平沢岳人
日本建築学会 第8回建築生産と管理技術シンポジウム 1992-7

CADを用いた施工図作成における部品利用に関する研究−その2−
部品概念をより有効に利用するためには技術基準や標準詳細などに表現される知識とのリンクが必要である。その導入としてハイパーテキストでのテキスト情報の表現を試みた。
平沢岳人、山崎雄介、松村秀一、片岡誠
日本建築学会 第8回建築生産と管理技術シンポジウム 1992-7

Computer Integrated Design Environment for the Modular Construction
ボックスユニット工法を対象とし、設計生産統合化を目指したインテリジェントCADの紹介。間取り推論を含め、サブシステムのそれぞれの機能・役割を平易に解説した。
平沢岳人、大野知英
6th International Conference on Systems Reserch, Informatics and Cybernetics "ADVANCED IN COMPUTER-BASED ENVIRONMENTS"

部品概念に立脚した建築設計生産情報の操作理論研究
部品概念の一階述語論理を用いた実装を行った。これの工業化住宅への適用および一般建築への展開を試みたものである。
平沢岳人
東京大学学位論文 1992-12

建築生産における認識単位に関する研究
建築生産情報の統合化のために部品概念を用いる。設計者・施工者に対するヒアリング調査と施工図のデータ、技術基準の解析を中心に,建築の認識単位について考察した。
片岡誠
東京大学修士論文 1993-2

設計−施工のインターフェイスを考慮した部位の記述法
現在,生産プロセスの合理化のため設計、施工の統合化が求められている。その一つの試みとして分割されている各標準類を一つにまとめるケーススタディを行う。
尾崎修
東京大学卒業論文 1993-4

3−5 建築生産その他

ひそみにならう
最近の建築について、構造屋の立場から、多少皮肉まじりに評論したもの。
坂本功
新建築 1992-11

銀世界
材料や加工法の変化が、構法はもちろん、意匠まで変えてしまうことを、気軽に書いたもの。
坂本功
新建築 1993-2

建物の維持保全と社会的背景
日本の伝統木造建築の修理や、現在の保存再生の例を紹介し,維持保全の重要性をややとりとめなしに論じたもの。
坂本功
建築防災 1993-1/2

BCS地球環境シンポ見聞記
92年5月11日に建築業協会主催で開かれた地球環境シンポのレポート。主催者が5年以内に型枠用熱帯材の消費量を35%削減する宣言を行っている。
清家剛
施工 1992-7

モービルホームの60年文化史
「動く不動産−モービルホームの栄光と衰退−」についての書評。
松村秀一
群居30号 1992-9

「未来住宅」のアメリカ史
「昨日の『明日の住宅』−革新的なアメリカ住宅1850−1950」についての書評。
松村秀一
群居30号 1992-9

住宅生産における<近代=工業化>を掘り起こす
工業化住宅について研究する上で必読の洋書12点をそれぞれの位置付けとともに紹介した。
松村秀一
群居30号 1992-9

アメリカの「未来住宅」史
「昨日の『明日の住宅』−アメリカの未来住宅史1850−1950」の書評。
松村秀一
BCJ出版ニュース第4号 1992-10

ノーマン・フォスターとハイテックアーキテクチュア−
東大建築学科大学院生が発行している同人誌「EDIFICARE 2号」に寄稿したもの。フォスターを題材に、今日の部品メーカーの技術が建築設計にもたらしうる可能性を論じた。
佐藤考一
EDIFICARE 2 1992-5

雑感;アンタダと都市型建築
東大建築学科大学院生が発行している同人誌「EDIFICARE 3号」の「特集 安藤論の作法」に寄稿したもの。安藤忠雄とはほとんど関係のない安藤論。
佐藤考一
EDIFICARE 3 1992-12

同潤会アパート原景 日本建築史における役割
1991年度に取得した著者の学位論文の内容を単行本化したもの。同潤会の成立から消滅までを解説している。93年度日本都市計画学会賞論文奨励賞を受賞した。
マルク・ブルディエ、清家剛(協力)
(住まいの図書館出版局) 1992-8

4 地震

5 その他

6 前年度の補遺

日本建築史における同潤会アパートの役割
日本初の公的集合住宅である同潤会アパートについて、その発生から消滅までを詳細に調べ、新技術導入や計画面での工夫などを含めて歴史的な役割について考察している。
マルク・ブルディエ
東京大学学位論文 1991-7

木質架構委員会報告書
剛接接合部を有するいわゆるラーメン架構を木造で実現しようとする委員会の初年度分報告書。基礎的な実験と既往の研究を収録。
大橋好光、五十田博、稲山正弘 他
(財)日本住宅・木材技術センター 1992-3

新世代木造住宅開発事業報告書
建設省が行っている「新世代木造住宅」の開発コンペに関連して行った調査等をまとめたもの。
大橋好光、松留慎一郎、吉田倬郎 他
(財)日本住宅・木材技術センター 1992-3

枠組壁工法住宅部材国産化報告書
今後、供給が増えると予想されながら需要の少ない中目材の需要拡大をめざし、国産材を用いた改良2×4工法の開発研究報告書。
大橋好光、坂本功 他
(財)日本住宅・木材技術センター 1992-3

これからの木造住宅と木構造
仙台における講習会の講義の内容に手を加えたもので,明治以降の木造と災害の歴史を述べ、木造3階建、大断面木造、国際化、新しい木質材等について紹介している。
坂本功
木造住宅供給とこれからの大工・工務店(日本住宅木材技術センター) 1992-3

プレカット工法の現在とその成長
各地の大工、公務店主向けに行われる木材技術専修センター事業用の教材の中の一主題。実際に行った講演内容を若干修正したもので内容は表題の通り。
松村秀一
木造住宅供給とこれからの大工・工務店(日本住宅木材技術センター) 1992-3

復原(復元)と構造補強
歴史的建造物を「構造」という観点から見る場合の問題点と、構造補強方法のプロセスについて述べたもの。
坂本功
木造建築研究フォラム第19回公開フォラム資料 1992-3


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