83年度 研究室年報

T 建築構法・BE論

建築構法計画 3章7節及4章17節
まえがき、 3.7 外国壁とデザイン、4.17ディテールのデザイン (1)形の実現を裏付けるディテール他
内田 祥哉
建築構法計画、鹿島出版会 1983-11

木造在来構法の現状と将来
木造在来構法が、すでに過去の 感な時の力を持ち合わせていない現状を紹介し、将来の対策を建て直す可きことを訴えたもの。
内田 祥哉
新建築、1983-8

中央電気通信学園旧学生寮の記録
建物を取り壊すに当って、保存のための記録―設計の当初からその意図を記録したもの。
内田 祥哉、山口 高典、河西
建築技術研究資料、日本電信電話公社建築局標準設計室

工業化住宅史研究―昭和34年〜昭和56年―
生産面での一様性確保と、商品面での多様性実現の間で振幅してきたこれまでのプレハブ住宅の構法計画の変遷を明らかにした研究である。
松村 秀一、稲山 正弘
日本建築学会大会学術講演梗概集、1983-9

構法計画パンフレットVOL5工業化戸建住宅・資料
戦前のトロッケンモンタージュバウから今日の商品化住宅に至る我が国の工業化戸建住宅の歴史を、豊富な資料の裏付けの基に整理した書。
松村 秀一、大野 勝彦、三村 由夫、他
彰国社、1983-11

木造住宅の部品化に関する研究
木造住宅の地域性がいかなるメカニズムで生じるかについての仮説を提示し、その上に立って地域性豊かな木造住宅の構法計画手法を論じた。
松村 秀一、遠藤 和義、大野 勝彦
住宅建築研究所報1983.、(財)新住宅普及会 1984-3

木造住宅の部品化に関する研究
木造住宅の地域性がいかなるメカニズムで生じるかについての仮説を提示し、その上に立って地域性豊かな木造住宅の構法計画手法を論じた。
松村 秀一、遠藤 和義、大野 勝彦
研究No.8213報告書、(財)新住宅普及会 1983-10

センチュリーハウジングシステム開発調査報告書―設計マニュアル―
昭和55年度から3ヵ年に亘って開発研究の進められてきたCHSについて、その具体的実現手法を設計マニュアルという形で開設した書である。
松村 秀一、深尾 精一、寺井 達夫、丸山  浩
昭和57年度住機能高度化推進プロジェクト報告書、建設省住宅局住宅生産課 1983-6

木製サッシを解剖する
外国サッシの解体調査の概要をのべディテールの工夫と我国の現状の問題点をまとめ。今後の木製サッシの可能性を検索したもの。
大橋 好光、野城 智也
建築知識、1984-2


U ビルディングシステム

Century Housing System -a System approach Component Coordination
センチュリーハウジングシステムの英文による紹介
UTIDA.YOSITIKA
micro IF.、1983

プレハブの育ち方、育て方
プレハブの育ちの良いものは自己改良能力を持ったものであり、規格に縛られたものは育ちが悪い。育て方に注意す可し。
内田 祥哉
群合、1983-4

メニュー時代への展望
KEP. C.H.S. の研究から生まれた公団のメニュー方式を、公団社員に衆知させるための記事。
内田 祥哉
まちなみ、日本住宅都市整備公団 1983-6

日本の技術の国際的重みを思う―会議のリポーターをつとめて―
パリのバティマート(建設技術展示会)に先立って開かれた建設技術国際会議の報告
内田 祥哉
日経アーキテクチュアー、1984-1

外周壁構法の問題点とこれからの技術設計
建築学会で1983年7月より行った外周壁構法に関する研究懇談会の議事録。種々の問題点が明らかになり、実務レベルでの関心を集めた。
内田 祥哉、野城 智也、進来  玄、関谷 哲也、松原 和彦、清水  聡

住宅生産の脱工業化2―プレハブ住宅の生産供給要件の変容―
近年の企画型標準設計の手法としての流行の必然性を確認した上で、これからのプレハブ住宅の設計・生産のありかたについて論じた。
松村 秀一
建築年報(活動編)建築雑誌Vol.83 No.1213、1983

可変住空間システム技術の開発
本研究は通産省から日建設計、日建システムハウジングへの委託研究として行われたもので、住宅の可変性を考慮したシステムの開発が中心である。
松村 秀一、只野 康夫、宍戸 照二、他
昭和57年度新住宅開発プロジェクト研究開発委託事業研究成果報告書V、1983-4

工業化住宅の歴史と現実
これまでの工業化住宅、特に所謂プレハブ住宅について、いくつかのオリジナルデータを示しつつ、その変遷の過程を考察したもの。
松村 秀一監修
群居創刊号、群居刊行委員会 1983-4


V 構成材・部品化

住宅を作る部品たち―その1〜その11―
キッチン部品から造作部品まで、木造住宅を構成する11部品種を取り上げ、各々の生産、開発等の現場を調査しレポートしたもの。
松留慎一郎、松村 秀一、大野 勝彦、安藤 正雄、藤澤 好一、岩下 繁昭
建築知識(連載)、1983-5〜1984-4

階段ユニット等基準案作成業務報告書
戸建住宅用階段のユニット化を図るために、その基準原案を策定し、技術的課題の解決を目指している報告書。
深尾 精一、松留慎一郎、他
日本住宅木材技術センター、1984-3


W 生産論

木造在来構法(プレハブ住宅の対比として見た日本の伝統的木造住宅)
1.在来構法の意味 2.システムズビルディングとしての特徴 3.経験によって完成された要素技術 4.増改築自在のシステム 5.現状の問題点
内田 祥哉
1982年度委託論文、住宅建築研究所 1983-4

地域型住宅研究―熊谷―
熊谷市において、大工工務店組織の系譜等に触れながら、住宅生産組織の変化とその伝統について報告している。
大野 勝彦、藤澤 好一、安藤 正雄、布野 修司、松留 慎一郎、西村 慶徳
日本建築学会関東支部研究報告書、1983-7

地域型木造住宅研究―秋田県域―
昭和57年度前半期の秋田県全域金融公庫利用申請者を対象としたアンケートをもとに、住宅規模・形態・コスト・使用材木・生産等を報告。
藤澤 好一、松留 慎一郎
日本建築学会東北支部研究発表会、1984-3

木造住宅の生産組織に関する研究 その3 水道工事業
水道工事業について、7地域83店でヒヤリングしたデータにもとづき業務形態や仕事の内容を報告している。
松留 慎一郎、安藤 正雄
日本建築学会大会学術講演梗概集、1983-9

木造住宅の生産組織に関する研究 その5 建具工事業
4地域47店の建具工事店のヒヤリング調査をもとに、その業務形態や技術技能について報告している。
深尾 精一、松留 慎一郎、角田  誠
日本建築学会大会学術講演梗概集、1983-9

木造住宅の生産組織に関する研究 その1 関連業種の比重推移と地域
  木造住宅生産組織研究の枠組や地域について述べ、事業所統計にもとづき木造住宅関連業種の推移および地域間比較を試みている。
藤澤 好一、安藤 正雄、深尾 精一、松留 慎一郎、吉田 倬郎、野城 智也 他
日本建築学会大会学術講演梗概集、1983-9

多工区同期化工法に関する研究 その4
多工区同期化工法の1例であるDOC工法を他工法と共に実施と計画を比較し、評価を行ったもの。
安藤 正雄、崔  民権、浦江 真人、遠藤 裕造、河谷 史郎、森戸 郁雄
日本建築学会大会学術講演梗概集、1983-9

木造住宅の生産組織に関する研究 その6 畳工事業
6地域63店の畳工事業に対するアンケートをもとに、その業務形態、仕事内容、技能技術について報告している。
深尾 精一、松留 慎一郎、角田  誠
日本建築学会大会学術講演梗概集、1983-9

多工区同期化工法に関する研究 その3
多工区同期化工法による集合住宅工事の実施例から工法の安定性を分析・考察したもの。
 安藤 正雄、崔  民権、浦江 真人、遠藤 裕造、河谷 史郎、森戸 郁雄
日本建築学会大会学術講演梗概集、1983-9

多工区同期化工法に関する研究 その1
工区分割を行った時のモデルと実施別における各工事要素の分析。
安藤 正雄、崔  民権、浦江 真人、成田 道紀
日本建築学会大会学術講演梗概集、1983-9

木造住宅類型と、その施工工務店施主との関係について
生産的な指標による木造住宅の類型をおこない、その住宅類型と工務店類型や施主属性との関係について報告している。
松留慎一郎、石川  仁、新枝 博文
日本建築学会大会学術講演梗概集、1983-9

富田林市の文化住宅としころづくり
地域の地縁血縁関係の程度により、住宅工法や生産の仕組みが変わることを、富田林市の例を示しながら説明している。
松留 慎一郎
住宅と木材、1983-7

地域型木造住宅研究―能代市域―
能代市の木造住宅工法と生産ネットワークについて、3つの調査データにもとづき、報告している。
松留慎一郎、新枝 博文、藤澤 好一
日本建築学会東北支部研究発表会、1984-3

地域色ある戸建住宅の生産の実態に関する調査研究
地域性の強い職人と施主の手によって周辺の古い住宅の技術・材料・外観の一部が採用されている地域色の強い継承的住宅と生産性の報告。
松留慎一郎、石川  仁、新枝 博文
日本建築学会大会学術講演梗概集、1983-9

戸建住宅の生産供給に於ける設計施工のインターフェイスについて
住まい手のイメージと完成した住宅がどの程度の精度で一致するかが設計−生産プロセスのポイントとした上で、現実の設計変更の調査によりその問題点の一端を明らかにした。
松村 秀一、寺井 達夫、田中 良寿
日本建築学会大会学術講演梗概集、1983-9


W 安全性

システムとしての整合性
建物の耐震性確保のためには、建物全体としてのシステム整合性が保たれる必要性があることを、例を挙げながら論じたもの。
坂本  功
建築知識、1983-9

非構造部材の耐震安全性・耐震設計の目標
昭和58年度日本建築学会大会の材料、施工部門研究協議会の解説内容。
坂本  功
建築雑誌Vol.98, No.1210、1983-8

経験と防災
建物の防災性能は、災害経験によって向上する面も確かにあるが、必ずしもそうともいえないことを論じたもの
坂本  功


X 耐用性

MUSASHI UNIVERSITY
武蔵大学 キャンパス再開発計画の企画 計画を主体にした紹介
内田 祥哉、武蔵プロジェクトチーム
PROCESS ARCHITECTURE 36.

近代建築の経験を蓄積せよ 旧福岡県庁舎の解体に思うこと
旧福岡県庁舎を解体するに当ってその丹念で精度の高い仕事の質を記録しておく可きであるという発言。
内田 祥哉
日経アーキテクチュアー、1983-7

武蔵大学キャンパス再開発
B.C.S賞受賞による記事
B.C.S. No.24、1983

耐用年数に関する意識調査  その1〜その3
設計者が各種外装構法の耐久性をどの程度に見積もっているか、意識調査をもとにまとめたもの。耐久性プロの一連の調査の一つ。
野城 智也、吉田 倬郎、小松 幸夫
日本建築学会大会学術講演梗概集、1983-9


Y 木構造

伝統的木造継手の実験的研究(曲げ試験)
伝統的木造建築に用いられる継手について行った曲げ試験に基づき、形状と強度性状との関係を論じた。木材学会発表と同内容。
河合 直人、藤井  毅、内田 祥哉、坂本  功、源 愛日児
日本建築学会大会学術講演梗概集、1983-9

木構造の継手仕口(T)―接合効率について―
伝統的木造建築の継手について行った曲げ試験に基づき、各種形状間の接合効率の比較検討をおこなった。建築学会発表と同内容。
河合 直人、藤井  毅、内田 祥哉、坂本  功、源 愛日児
第33回日本木材学会大会要旨集、1983-4

木構造
木構造全般のコンパクトな解説。
坂本  功
建築設計資料集成10技術、日本建築学会 1983-7

耐雪木構造
昭和58年度日本建築学会大会の木構造のPDの説明概要
坂本  功
建築雑誌Vol.98, No.1210、1983-8

木造住宅の耐震性能
木造住宅の耐震性に関して、地震現象、地盤・建物の振動、地震被害、水平耐力、耐震設計等について解説したもの。
坂本  功
ベース設計資料13、1983-9

木構造の継手仕口(U)―応力解析について―
(T)の曲げ試験に対し、引張試験を扱っている。
藤井  毅、河合 直人
第33回日本木材学会大会要旨集、1983-4


Z 構造(耐震・耐風)

集合住宅の各部構法の設計―強度・剛性を中心に―
集合住宅の各部構法の力学的設計における要求性能・性能試験・部位別設計等について解説したもの。
坂本  功
カラム91、1984-1

地震と建物/同(続)
耐震設計の変遷と住宅の耐震性について、一般向に解説したもの。
内田 祥哉
日共済だより第24号、1983-12、第25号、1984−2


[ 非構造部材

在来木造建物の非耐力壁の水平剪断実験
長さ1P(90cm)の普通合板・プラスターボードの大壁と、プラスターボードの真壁による、在来木造の無開な非耐力壁の水平剪断実験を行ったもの。
安達 文男、坂本  功、大橋 好光
日本建築学会大会学術講演梗概集、1983-9


[ その他

10集「技術」の刊行にあたって
資料集成の新企画の中で、新たに設けられた10集の担当者として、その刊行の主旨を述べたもの。
内田 祥哉
建築設計資料集成10、1983-9

日本の伝統的構法の再評価とこれからの木造住宅 その2
日本建築学会建築計画委員会構法計画小委員会在来構法部会内の在来構法研究懇談会での木造建築に関わる各界の人々の話しの記録集。
内田 祥哉、坂本  功、松留慎一郎、河合 直人、他
日本建築学会、1984-2

いえづくり'85プロジェクト提案競技審査報告書
いえづくり'85プロジェクトに関して、応募した175提案から43案を選出した審査内容を報告している。
内田 祥哉、松留慎一郎、他
建設省、1984-3

佐賀県立九州陶磁文化館
学会賞受賞にあたり、設計の意図の概要を述べたもの。
内田 祥哉、三井所清典
建築雑誌、1983-8

劇団活動と地方公演(ホール機能の点検のための基礎調査)
演劇活動を行っている民間の劇団にアンケートを行い、その活動規模や活動場所についての状況を把握するものである。
清水 裕之、伊東 正示
日本建築学会大会学術講演梗概集、1983-9

現代フランス建築
一戸建住宅、タウン・ハウス、集合住宅、公共施設の5つに分類して、現代フランス建築についてを述べる。
進来  玄
季刊 カラムNo.89、1983-7

マノロ・ヤノヴスキー ピカソのアリーナ
モニュメンタル化されたドメスティック建築という副題でのこのHLMについての解説。
進来  玄
エー・アンド・ユー No.61、1984-2

クリスティアン・ド・ポルザンパーク パリ・コンセルヴァトワール
ドメスティック建築とモニュメンタル建築というサブ・タイトルで、この老人ホーム+音楽学校についての解説。
進来  玄
エー・アンド・ユー No.61、1984-2

イヴ・リオン ドラギニャン裁判所
副題は『ドメスティック化されたモニュメンタル建築』。
進来  玄
エー・アンド・ユー No.61、1984-2

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